ぼくにとっての「おいしい水」というと、20代の頃、中野区のアパートで飲んでいた水道水です。カルキ臭がほとんどなく、ごくごく飲める水でした。
今、おいしい水、っていうと、「お酒」になるでしょう。
日本酒、ビール、ワイン、焼酎の順になるでしょうか。
20代の頃は、ブラジル産サトウキビの蒸留酒「ピンガ・ポンタル」はよく飲みました。ポーランドの「ズブロッカ」、ラム酒などもよく飲んでいました。
飲むお酒によって、色や手のひらで受ける感覚が変わるので、それに合わせてグラスを変えていました。
当時使っていたグラスのうち、残っていた貴重なグラスが、このワイングラスです。

東京から鳥取に引っ越しをしたあと、ほとんどのグラスが行方不明になってしまい、新聞紙でくるんで、コーヒー粉の缶に入れていたこのグラスだけが残っていた今となっては大切なグラスです。この写真では、透明な日本酒が入っていますが、ぼくはロゼか渋みの強いカベルネが好きです。
40年以上たった今でも、少し青みがかった透明で美しいグラスです。
他のグラスで飲んでいたビールを、残り少なくなったところで、わざわざこのグラスに入れて、泡と光の色を楽しみながらちびちびを飲むことがあります。このグラスに入れると、ビールの泡が、小さな宝石に変わります。
さあ、程よく酔ったところで眠りましょう。
今日もいい一日でした。ありがとうございました。