「私は音痴だ。」「私には音感がない。」そう自己主張する人がいます。実際には、耳が聞こえていて、音感がなくて音痴の人って、いません。
いわゆる絶対音感については、トレーニングが必要です。一般には感覚が目覚める時期、3歳~5歳くらいの幼児期のトレーニングが有効だとされていますが、年齢との相関はないとするデータもあって、結局は環境と個人差に左右される程度のことしかわかりません。
相対音感についても、ある程度はトレーニングで身につきます。トレーニングの内容は、音の高さを聞き分ける能力の精度を上げていくといったもので、「どっちが高いですか。」と2つの音を比べて、相対的に正確に聞き分ける能力です。その精度を上げるのは、チューニングを繰り返す楽器演奏者の方が有利です。音程の記憶が長時間であれば、絶対音感といえるでしょう。